事例紹介 Works
システム インテグレーション

ローコード開発ツール「TALON」を採用し、ハーモニック・ドライブ・システムズ様の「新工具管理システム」を構築しました。

 長野日本ソフトウエア株式会社(本社:長野県諏訪市、代表取締役社長:矢島 博)は、ローコード開発ツール「TALON」を開発基盤として用いて、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ(本社:東京都品川区南大井六丁目25 番3 号、代表取締役社長:長井 啓)の「新工具管理システム」を構築致しました。

DX製品 開発ツール製品
TALON

導入を検討した背景

 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズでは、これまで切削工具の管理・運用ルールの徹底化を図りながら、Excelマクロを活用して切削工具管理業務を推進していました。しかしながら、激しい需要変動に連動し、切削工具の在庫管理・発注コントロールや摩耗状況管理を適切に実施するために、生産技術部門に大きな負荷が発生していたことから、早急に改善を図る必要がありました。
 また、Excelマクロでは複数人での同時接続利用が困難であり、Excelのバージョン変更に伴うマイグレーションを実施しなければならないなど、技術基盤に起因する課題も存在しており、新システムの導入検討をスタートしました。

NSKのサービスをお選び頂いた理由

  • Point
    01
    長野日本ソフトウエアのご提案をお選び頂いた理由
     新システムの導入検討を開始した当初、切削工具管理のPKGシステムを導入するつもりで調査・検討を実施しておりました。しかしながら、自社要件にフィットするPKGシステムが見つからず、フルスクラッチでの構築では、開発工期とコストが見合わないであろうことが想定されていた為、新システム導入検討は難航していました。そのタイミングで、長野日本ソフトウエアに本件の相談を実施したところ、ローコード開発ツール「TALON」を開発基盤として新システムを構築するというアイディア提案を受けました。当初、本当にローコード開発ツールを用いて自社要件に即した新システムを構築することが実現可能なのかという点に不安を持っていましたが、自社要件に対する詳細なヒアリングを丁寧に実施頂き、自社要件の実現可否に関するご説明だけでなく、そのままでは実現が難しい要件についても、代替案をご提示頂くなど、踏み込んだご提案を頂けたことが大きな決め手となりました。
  • Point
    02
    ローコード開発ツール「TALON」の評価について
     ローコード開発ツール「TALON」を採用して新システムを構築する場合の具体的なメリットとして、開発工程における開発工期/コストを大きく圧縮することが出来るという点や、キャッチアップさえすれば自社でも軽微な改修をタイムリーに行うことが可能だと説明を受けました。当初は半信半疑でしたが、デモンストレーションや無償トライアル版の利用、ディスカッションを通じて体感することが出来ました。また、実際に新工具管理システム構築のご提案を頂いた際には、想像以上に開発工期/コストが圧縮できることに驚きを受けました。また、ローコード開発ツール「TALON」で構築したシステムは、将来的なマイグレーションが極力不要となるコンセプトも素晴らしく、短期的なコストだけではなく、中長期的なコスト削減にも繋がると判断しました。

導入について

  • システム概要/画面サンプル

効果について

 今回の「新工具管理システム」は切削工具の使用状況をシステムに蓄積し、そのデータを可視化・分析・活用するというコンセプトで構築されています。具体的には、切削工具毎の在庫状況や残加工数を正確に把握し、将来的な使用量を予測することが可能となり、切削工具の在庫管理・発注コントロールを容易に実現することが出来るようになりました。結果として、生産技術部門の切削工具管理業務における負荷は大きく低減した他、切削工具における摩耗状況の属人的な管理からの脱却が実現でき、歩留まりの改善にも寄与しています。

お客様の声

  • 今後の展望
     あらゆる業務領域におけるDX推進を支援する基盤として、ローコード開発ツール「TALON」は有効活用出来るものと捉えています。今は製造現場におけるDX推進の中で活用を進めており工場内で利用している全ての紙帳票の電子化、他システム/DBとの連携を想定した活用を検討しています。

お客様プロフィール

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ
東京都品川区南大井六丁目25 番3 号
ホームページ:https://www.hds.co.jp/

 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズは、「精密制御分野における『トータル・モーション・コントロール』という価値の提供」を事業領域としております。そのため、お客様に最適なモーションコントロールを提供するべく、減速機はもとより、減速機にモーター、センサー、ドライバー、コントローラー、その他システム要素を組み合わせたメカトロニクス製品の開発にも取り組んでおります。
 減速機分野においては、理論研究、材料開発、構造解析、耐久実験などを繰り返し、より小型・軽量・高精度・高トルク容量比となる機構を追求しております。
 また、メカトロニクス製品分野においては、減速機分野の成果と独自のモーター、センサー、制御技術等を応用し、形状や性能面で差別化された各種アクチュエーターと、その性能を最大限に引き出すコントローラーの研究開発に注力しております。