ローコード開発ツール「TALON」を用いた「生産管理システム」刷新
信越理研株式会社
生産管理システム刷新基盤として、ローコード開発ツール「TALON」及びMicrosoft Azureをご採用頂きました!
DX製品 開発ツール製品導入を検討した背景
信越理研株式会社では、生産計画の可視化や生産実績の正確な把握及び予実分析を推進し、更なる生産性の向上やコスト改善を実現する為、生産管理システム刷新の検討を進めていました。
当初、生産管理パッケージソフトを軸にした刷新も検討を実施したものの、自社の強みとなる業務プロセスを考慮しながら、世の中の変化に柔軟かつ迅速に対応ができる自由度の高いシステムを目指し、ローコード開発ツール「TALON」を用いた完全オーダーメイドのシステム構築を開始致しました。
また、Microsoft Azure をインフラ基盤に採用することで、インフラ運用工数の削減とBCP対策を実現しています。
NSKのサービスをお選び頂いた理由
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01- ローコード開発ツール「TALON」を採用した理由
- ローコード開発ツール「TALON」を採用した理由として、社内システム開発に携わることが可能なメンバーが非常に少ない状況の中、少数精鋭の体制であったとしても、システム開発を迅速に進められることが挙げられます。
TALONにはブロックという概念が存在し、数多く存在する他のローコード開発ツールと異なり、多くの学習コストを掛けることなく、複雑で自由度の高いシステム開発を、極めて高い生産性を担保しながら進められる点が挙げられます。
また、従来のWeb/Open系システムでは、システム基盤が古くなり、バージョンアップを実施する際に様々なマイグレーション作業が発生することが課題の1つでした。しかしながら、TALONでは業務ロジックを全てリポジトリとしてデータベーステーブルに格納している為、メーカーが提供するTALONの実行エンジンを差し替えるだけで、最新テクノロジに対応したシステムに変更することが可能であることも評価しています。
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02- Microsoft Azureを採用した理由
- Microsoft Azureを採用した理由として、インフラ運用工数の削減とBCP対策を実現することが出来ることが挙げられます。信越理研株式会社では既に、Microsoft365(旧称:Office365)を導入しており、Microsoft365との機能連携でも強みを発揮出来ることが決め手となりました。
また、Microsoft Azureはオープンソースソフトウェア(OSS)への対応・連携にも注力をしており、より多くの選択肢の中から、自社に必要なテクノロジを採用することが出来る柔軟性も評価しています
導入について
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- 生産管理システムを内製しようと決断した当時、当社にはエンジニアが2名しかおりませんでした。
生産管理システムの導入により生産計画の可視化や生産実績の正確な把握を行うことは当社にとって急務であり、限られたリソースのなかでもシステム開発に膨大な時間をかけることは許されない状況でした。さらに、システムに求められる機能要件も複雑であり、かつ明確化されていない状況でした。このような状況のなか、1年程度の期間で、要件定義、設計、実装、評価、データ移行、トレーニング、本稼働までを成し遂げるためには、従来の開発手法では難しいと考え、TALONを採用しました。
システム全体像/画面サンプル
- 生産管理システムを内製しようと決断した当時、当社にはエンジニアが2名しかおりませんでした。
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効果について
TALONを採用したことで、複雑なケースを除き、デザイン、フロントエンドの実装負荷から解放され、バックエンドについてもビジネスロジックの実装を意識することなく、データモデルの構築のみにリソースを割けば良いという状態になり、機能構築のスピードが飛躍的に向上しました。
結果として、限られたリソースのなか、開発着手から1年という期間でβ版システムの開発までを完了することができました。
機能構築のスピードが速いことにより、何度もトライ&エラーを繰り返すことができたことも非常に良かったと感じています。
お客様の声
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- 今後の展望
- システムを利用するユーザーの立場に合わせて、製造現場の社員や検査員が業務に支障をきたすことのないように、出来る限り簡単に、直感的に操作できる機能へとブラッシュアップし、本稼働を目指します。社内の生産に係る全ての情報を一元管理し、生産計画、製造実績、在庫情報の可視化とトレースを可能にすることで、より精度の高い生産計画の立案や、予実分析を可能にし、最終的には社員の毎日の業務を「楽」にすること、システム管理によってお客様から更に信頼されることを目指します。
お客様プロフィール
信越理研株式会社
長野県長野市若穂川田3800−10
ホームページ: https://shinetsu-riken.co.jp/
信越理研株式会社は1958年に創立した、電子部品、機械部品、自動車部品等の多彩な金属素材の表面加工専門企業です。「ありがとう」をいただける、お客様と心でつながる製品づくりを追求し、長野県はもとより、全国、世界のメーカーのめっき部門を担っています。