SAP Cloud ERPコラム 第2回:ERPの選び方、間違っていませんか? “価格”よりも重要な3つの判断軸
1回目のトピックスはいかがでしたでしょうか。
前回のトピックスでは、変化の激しい市場環境において、なぜ今「クラウドを前提としたデジタル基盤」が経営に不可欠なのかをご紹介しました。
<ご参考:第1回:現行システムで5年戦えますか?成長企業に求められる「経営基盤」とは>
今回はその続きとして、ERP選定にあたり成長企業が押さえておくべき“3つの準備”と、それがなぜ重要なのかを解説します。
目次
第2回:ERPの選び方、間違っていませんか? “価格”よりも重要な3つの判断軸
1. ビジネスの課題を正しく定義する
「何が非効率なのか?」「どこにボトルネックがあるのか?」を曖昧にしたまま導入を進めると、期待した成果は得られません。
属人的な業務や部門ごとの分断、リアルタイムな経営判断ができないといった“目に見えづらい課題”を丁寧に洗い出すことが、ERP選定の第一歩です。
2. 成長戦略にERPがどう貢献するかを描く
ERPはコスト削減ツールではなく、「成長を支えるプラットフォーム」です。
例えば、「今後、海外展開や新規事業を予定している」「M&Aの増加を見込んでいる」といった経営戦略に対し、ERPがどう貢献するかをあらかじめ描いておくことが重要です。
3. 社内体制と意思決定プロセスを整える
ERPは全社に関わる取り組みです。現場と経営層の間で温度差があると、導入は頓挫します。
「誰が責任を持つのか」「部門横断の検討体制はあるか」「導入の意思決定をどう進めるか」を事前に明確にし、全社で同じ方向を向く準備が必要です。
上記のような整理が進んでいない場合や、そもそも十分な検討時間が確保できない場合は、
無理にシステムの選定を進めるよりも、まずは専門家と一度話すことをお勧めします。
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今回のトピックスでは、ERP選定前に整理すべき3つの準備ポイントをご紹介しました。
あわせて、SAP社が提供する「財務リーダー向けチェックリスト」もご用意しています。
・業務が複雑になってきた
・拡張や標準化を検討している
・今の仕組みが将来にも対応できるか不安…
そんな方は、ぜひチェックリストを活用し、自社の現状と理想の姿を照らし合わせてみてください。
次回予告:SAP Cloud ERP が選ばれる理由とは? 変化に強い企業が導入を決めた“次世代ERP”
次回は、成長企業が実際に選んでいるソリューション「SAP Cloud ERP」の全体像と特長をご紹介します。
従来型ERPとの違い、なぜ中堅企業に最適なのかが分かります。
※長野日本ソフトウエア株式会社はSAPのパートナーである日本ソフトウエア株式会社のグループ会社です。