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ニュースレター 2025.11.13

SAP Cloud ERPコラム 第4回:Fit to Standardとは? SAPで実現できる“新しいERP導入の常識”

前回のトピックスでは、SAPのクラウドERP「SAPCloudERP」が、“変化に強い”成長企業向けのERPである理由をご紹介しました。
(ご参考:SAP Cloud ERP が選ばれる理由とは? 変化に強い企業が導入を決めた“次世代ERP

今回はその中核をなす導入アプローチ、「Fit to Standard」についてご紹介します。
これは単なる導入手法ではなく、SAPが40年以上にわたる業界知見とグローバル導入経験から導き出した“成功するERP導入の哲学”です。

■第4回:Fit to Standardとは? SAPで実現できる“新しいERP導入の常識”

◆ Fit to Standardとは?

従来のERP導入では、「自社業務に合わせてカスタマイズを行う」のが当たり前でした。
しかしその結果、導入は長期化し、運用負荷は高まり、システムは複雑化。
結果として、変化に対応できない“重たい基幹システム”が生まれてしまいます。
SAPはこの課題に正面から向き合い、「業務を標準プロセスに合わせる」という逆転の発想を打ち出しました。
これが「Fit to Standard」です。

◆ SAPだからこそ実現できる理由

40年以上、世界中の業種・業界で蓄積してきたベストプラクティス
→ 製造、流通、サービスなどで検証された“実務で使える業務モデル”を提供
導入フレームワーク「SAP Activate」に組み込まれた進行手法
→ 従来の「要件定義」ではなく、導入目的・期待効果の明確化からスタート
カスタマイズが最小限のため、年2回のアップデートにも柔軟に対応
→ 常に最新状態を維持しながら、業務の標準を進化させていくことが可能です

◆ Fit to Standardによって得られる価値

●導入期間を大幅に圧縮(従来12〜18カ月 → 約10カ月前後)
●業務の共通化と標準化により、属人化を解消しやすくなる
●運用負荷・人材依存を軽減し、システムが経営の足かせにならない
●将来の変化(事業再編・新規事業・海外展開など)にも対応しやすい柔軟性

コストの“予測可能性”が大きく向上する
→ 突発的な改修費用やアップグレードコストが不要になり、TCO全体を最適化可能にSAP = 高額・複雑と思われがちですが、Fit to Standardにより「戦略的かつ現実的なERP導入」が可能になります。

Fit to Standardについてはこちらの資料も参考にしてください。

Fit to Standard 徹底理解ガイド

次回予告:プロジェクトが止まる企業・進む企業の違い 成功の鍵「Discovery Workshop」とは?

次回は、SAP Cloud ERP を検討する際に、多くの企業が活用している「Discovery Workshop(ディスカバリー・ワークショップ)」を紹介します。
導入スコープの明確化・プロジェクト計画・費用見積などを、SAPベストプラクティスをもとに精緻化する“初期フェーズの鍵”となるステップです。

今後とも皆様のERP検討に役立つ情報をお届けしてまいります。
何かご不明点・ご相談事項がありましたら、お気軽にお声がけください。

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